診療会議がお届けする、新しいクリニック経営の提案

メディカルアイの「診療会議」では、開業医が診療に専念できる環境を整備するため のより良い方法を開業医の皆様とともに考えていきます。

院内ITについて考える ~院内IT環境の新しい姿~
2009年02月13日

メディカルアイの「診療会議」では、開業医が診療に専念できる環境を作っていくためのより良い方法を開業医の皆様とともに考えていきますが、前回に引き続き院内IT環境について考えてみます。

前回、院内に必要となるIT設備について触れましたが、<図1>のように全てを院内に持つと、独自にサーバを持たなければならないなど、多額の初期投資および運用費用がかかります
<図1:従来型の院内IT環境>


一方、ネット型と呼ばれる方式<図2>では、サーバやソフトウエア等が院外に存在します。ブルーで囲まれた院内の環境がシンプルになっています。
<図2:新たなネット型院内IT環境>

ネット型とは、ITの世界ではASP(Application Service Provider)やSaaS(Software as a Service)と呼ばれるもので、クリニック内にサーバーやデータをおかず、遠隔にあるデータセンタ内に置く形になります。
その結果、初期費用と保守費用を抑えて提供することが可能となります。
医療情報の外部保存については、2009年春に規制緩和される方向で、現在検討が進められています。

ネット型に移行することにより、院内サーバやソフトウエアの運用管理が不要となり、専門の担当者を置く必要もありません。バージョンアップやバックアップなどは、外部に委託するとサポート費用がかかりますし、自分で行うにはITに関する深い知識が必要な上、忙しい診療の合間に行うのは大変です。
今回ご紹介しているネット型のサービスは、他の業界では既に一般的なものとなっており、ASPやSaaSと呼ばれています。医療業界では新しい試みですが、一番心配なセキュリティや災害対策については既に対応済みですので、安心してお使いいただけます。
詳しいサービス内容は、こちらをご覧ください。


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次回は、クリニック経営者として必要な税務・財務・会計について考えてみたいと思います。