診療会議がお届けする、新しいクリニック経営の提案

メディカルアイの「診療会議」では、開業医が診療に専念できる環境を整備するため のより良い方法を開業医の皆様とともに考えていきます。

在宅医療に必要なカルテとは?第3回
〜実際の導入ポイントの紹介
2009年04月09日

メディカルアイの「診療会議」では、開業医が診療に専念できる環境を整備するためのより良い方法を開業医の皆様とともに考えていきます。前回から3回シリーズで在宅医療サービスに必要なカルテ機能に考えております。今回は、皆様からよくいただく導入に際してのご質問に対して、実際に「医歩ippo-在宅』※をご利用いただくことになったクリニックの医事スタッフの方にヒアリングしましたのでご紹介します。こちらの医事の方は今回の導入の中心的役割を果たしてくださいました。(※在宅機能は6月開始です。それまでは通常機能をご利用です)


Q1. 申し込みから「医歩ippo」導入までどのくらいの期間がかかりましたか?
A1. 医歩ippoデータセンタでのデフォルト設定のみで使い始め、かつ、既に回線が敷設されている場合には利用開始まで最速2週間程度と聞いておりましたので、余裕を見て1ヶ月くらいかけて準備をすることを想定していました。が、実際には申し込みから利用開始まで、約2.5ヶ月かかってしまいました。理由はフレッツの申し込みから開通まで、約2.5ヶ月を要したからです。通常はこれほど長くはかからないようですが、設備が不足している地域では開通まで時間がかかることがあるとの説明を受けました。これから導入をお考えの先生方は少し注意が必要かもしれません。


Q2. クリニック側で準備したことは何でしたか?
A2. 現在利用中のレセコンから患者基本情報を抽出したかったのですが、その費用(レセコンベンダーへの支払い)が想定以上にかかることが判明したため、フレッツ開通までの時間みんなで毎日少しずつ、患者基本情報を手入力、情報整備を行いました。院内採用薬については、クリニック側で指定のExcelテンプレートに入力し、メディカルアイにセンタでの読み込みを依頼しました。その他、検査セット、よく使う傷病名、カルテ入力のテンプレートは、カルテの管理機能を用いて、利用開始前に登録を済ませました。その他、ネット型医事会計オプションを申し込んだので利用のためのコード取得、また今回新たに回線をひくことにしたのでフレッツの申し込み、さらに院内LAN工事を行いました。

Q3. 導入するまでに医師自身がやらなくてはいけないことはどのくらいありましたか?
A3.  マスタ整備は、私を含む医事担当スタッフが主導して実施しました。実際に先生が利用するテンプレートやマスタ設定のため、先生にヒアリングを行いました。所要時間は約2時間でした。テンプレートやマスタは事前に100%整備しておく必要はないそうです。まずは想定できる範囲でスタートし、使い勝手を見ながら、マスタ修正、テンプレート追加などして、先生の使いやすいカルテを作っていく予定です。そのために、私たちはこのような基本設定の操作はしっかり覚えました。

Q4. VPNを含む「医歩ippo」の初期費用の他にどのくらい初期費用がかかりましたか?
A4. 今回は「医歩ippo」と「医事会計」のトレーニング(1日)を別途お願いしたためそのオプション費用がかかりました。トレーニングは、基本説明、基本操作説明、管理者向けに分かれていました。基本説明では、カルテを使用する前提として、院内のIT環境がどうかわったか、業務の流れはどう変わるのかなどの説明もありました。

Q5. 導入にあたっての決め手は何でしたか?
A5. 何より値段が安いことが魅力的でした。今まで使っていた医事会計ソフトもこれを機に、医歩ippoの医事会計オプションで対応することにしました。これから使いはじめるところなので細かい使い勝手はまだわかりませんが、値段には満足しています。

図: 「医歩ippo」導入でクリニックが実施すること(要約)

以上、院内でのヒアリングをベースに回答を作成いたしました。参考になりましたでしょうか。これからも、ご利用ユーザの方の声をお届けしていきたいと思います。次回は4月23日です。



「医歩ippo」ご紹介ページはこちらです。

「診療会議」紹介ページはこちらです。